平成28年10月1日より定期接種となりました。
対象 | 平成28年4月1日以降生まれで、1歳に至るまでの間にある方 |
接種回数 | 3回(生後2ヵ月より接種できます) |
A. HBワクチンは世界初のがん予防ワクチンです。B型肝炎ウイルス持続感染者(キャリア)の一部は慢性肝炎や肝硬変から肝がんを発症するので、HBワクチンは「がん予防ワクチン」ということになります。
1992年に世界保健機関(WHO)は世界中の赤ちゃんに対して、生まれたらすぐにB型肝炎ワクチン(HBワクチン)を接種するように勧告しました。これに従いWHOに加盟している90%以上の国はHBワクチンを定期接種に組み入れました。日本でも2016年10月より定期接種となりました。
A. B型肝炎ウイルスの感染による肝臓の病気です。肝臓は「沈黙の臓器」といわれるほど、我慢強いので、B型肝炎ウイルスに感染しても、高熱、だるさなどの症状はなく、血液検査によって初めて感染に気づくことが多いのです。特に子供の感染では、急性肝炎だけでなく、B型肝炎ウイルスが肝臓にすみついてしまいキャリアになりやすいため、油断ができません。キャリアの多くは子供の時の感染が原因です。しかもそのうち約10%は本人が知らないうちに慢性肝炎、肝硬変、さらに肝がんになってしまいます。
A. B型肝炎ウイルスの感染は大きく垂直感染と水平観戦に分けられます。垂直感染は母子感染ともいわれ、キャリアのおかあさんから分娩時に赤ちゃんに感染します。
水平感染は、父子感染、家族内感染、保育園をはじめとする施設内感染、性行為による感染などがあります。感染源はキャリアの血液や精液などです。それ以外にも唾液、汗、涙、鼻水、尿にも存在することがあります。血液中のB型肝炎ウイルス量が多いほど体液や排せつ物のウイルス量も多くなります。レスリングなどの格闘技、噛みつきなどで感染することもあり、渡した誌の皮膚には見えない傷があって、そこから感染すると考えられています。