ウイルス性嘔吐下痢症

 毎年晩秋~初冬に流行します。早春~初夏にも流行がみられます。

原因

 ノロ、ロタ、アデノ、サポ、アストロ、カリシなどのウイルスによっておこります。

症状

 嘔吐、引き続き下痢を伴うことが多いです。嘔吐または下痢だけのこともあります。症状の強い症例では半日~1日、頻回に嘔吐があり胃液に胆汁が混ざることもあります。

 下痢便の色は、黄白色~灰白色となります。熱はほとんど出ないことが多いですが、時には1日くらい発熱します。少し頭痛を伴うこともあります。

手当

 水分の補給が必要となります。例えば、年長児ではスポーツドリンク、乳幼児では電解質が病状に合わせて十分整っている、OS-1(大塚製薬)、アクアライト又はアクアライトORS(和光堂)、アクアケア(味の素)などが最適です。嘔吐があっても数時間待つと峠を越しますから、水分を少量ずつ、こまめに与える必要があります。

 オレンジジュースや牛乳はよくありません。すりおろしりんごや、紅茶に砂糖を少し入れて飲ますのもよいです。

 食事はおかゆ、米菓子、うどんなどが好ましいです。